クルマで関東、関西から北海道の渡るときなどに、便利なのが長距離フェリーです。
運賃は、フェリー会社によって決められていますが、割引運賃などは一定の基準があります。
■手回り品
旅客が船室に持ち込むもので、次のようなものです。
・たて、よこ、奥行の合計が2m以下で、30kg以下のもの。2個までは持ち込むことができます。
20kgまでは無料です。
・旅客が使用する車椅子は無料で持ち込めます。
・盲導犬などは無料で持ち込めます。
■運賃・料金
・自動車航送運賃には、運転者1名の2等船室運賃が含まれます。
上位船室にアップグレードするときは、差額を支払えばOKです。
・1歳未満の小児は無料ですが、小児が1人で指定席や寝台を利用するときは有料です。
・大人と同伴して乗船する小児(1歳以上で小学生でない)は、大人1人につき1名まで無料です。
(小児が1人で指定席や寝台を利用するときは有料です。)
■通用期間
フェリーの場合は有効期間と呼ばずに、通用期間といいます。
・指定便でない、片道乗船券
乗船距離が100km未満 → 発売当日のみ
100km~200km未満 → 発売日含む、2日間
200km~400km未満 → 発売日含む、4日間
400km~ → 発売日含む、7日間
往復券 → 片道券の2倍の通用期間
回数券 → 発売日含む、2ヶ月
■通用期間の延長
旅客が病気になったとき、フェリー運航が中止になったときは、未使用区間について最大7日間、通用期間が延長されます。
■乗船変更
乗船券の区間、指定便、等級などの変更は1回に限り出来ます。その際の差額については、追加で支払う、あるいは
払い戻されます。
■乗船券を紛失したら
改めて購入しなければなりません。あとで紛失乗船券が発見されたときは、通用期間が過ぎて1年以内に限って、
払い戻しを受けることができます。
■乗船券の払い戻し
使用開始前で、適用期間内のものに限って、払い戻しができます。
払い戻し手数料は、乗船予定日などの基準によって、決められています。
・乗船日時が指定されていない乗船券は、200円
・乗船日時が指定されている乗船券は、
・乗船予定日の7日前までは200円
・乗船予定日の7日前までは、乗船券に書いてある金額の10%(200円未満の場合は200円)
・乗船時刻までは、乗船券に書いてある金額の30%(200円未満の場合は200円)
ネット購入の場合など、フェリー会社によっては、この適用がなされない場合があります。
■割引
割引にはいろいろありますが、フェリー会社によって異なります。
・一般団体割引 人数や距離によって、10%~30%の割引があります。
・学生団体割引 15名以上の2等船室利用で、30%の割引があります。
・学生割引 2等船室利用で片道101km以上を旅行するとき、50%割引となります。
・往復割引 復路が10%割引となります。
フェリー標準運送約款(2004年8月現在)から抜粋して要約。
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